2017年8月2日水曜日

ドイツ、アウグスブルク大学にて

 
 
菩提樹の巨き緑蔭肌色々
 

移民を排斥する国々の中で積極的に移民を受け入れるドイツ。
 
大きく枝を広げる菩提樹の緑蔭で様々な肌の色の学生たちが語り合っていました。
 
涼やかな緑の風が吹き抜けていくような光景でした。

 

2016年6月7日火曜日

平成28年6月の司法俳句


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 憲法を読み薫風の庭にあり
 
 

 

 緑の風に吹かれながら、テラスで日本国憲法の前文を読んでいました。
 

 「…わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって
再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民
に存することを宣言し、この憲法を確定する。…」


 焼土の中で二度と戦争をしない国を作ろうと決意し、
新しい憲法を青空を仰ぐように迎えた人々。
初めてこの日本国憲法の前文を読んだときその内容の高潔さと
品格のある文章に感動しました。
 
 
みなさんも是非一度日本国憲法を読んでみてください。

2012年6月27日水曜日

2012年7月の俳句

汗ばみて家裁のベッドに赤子寝る
 
 家庭裁判所の待合室にはベッドがあります。離婚事件などで出頭した母親が赤ちゃんを寝かせるためです。時々,このベッドにかわいい赤ちゃんが寝ているのを見ます。きっと,離婚事件なのでしょう。母親は不安そうにうつむいて椅子に腰掛けています。すやすやと寝ている赤ちゃんもうっすらと汗ばんでいます。この子にはこれからどんな運命が待っているのでしょう。幸いを願わないではいられません。
 

2012年6月24日日曜日

平成25年6月の俳句

獄(ごく)の塀片蔭(かたかげ)もなし母辿(たど)る 



「片蔭」というのは,建物や塀の片側にできる日陰のことで夏の季語です。

暑い時期には,外を歩くときには少しでも日陰の涼しいところを選んで歩きたいものです。
しかし,太陽が真上から照らす真昼近くは片蔭すらできません。


拘置所の長く高い塀に沿って,今日も母親が面会にいきます。
厳しい暑さは母親が辿る日陰すら与えません。
母親の置かれている厳しい現実を思わせます。

2012年5月2日水曜日

<お知らせ>ブログのシステム変更

この度,ブログのシステム変更をしたため,過去の木村先生の俳句が消去されてしまうということなので,
まとめて,以下にアップいたしましたので,どうぞ心穏やかにお詠みいただければと思います。

今後とも,法曹界期待の俳人木村弁護士の詩をお楽しみください。

桜木町法律事務所 事務局

2011年12月の俳句

黄落や五十路の決断自己破産

街に銀杏の落ち葉が舞います。
風の強い日には一晩で全部散ってしまうこともあります。
相変わらず厳しい経済情勢にやむなく自己破産を決断する方も多いです。
50歳を過ぎての破産は,一からのやり直しが難しい年齢だけに悲痛です。

2011年7月の俳句

差し入れの母の日傘のちさきかな
 在監している息子のためでしょう。今日も母親が差し入れに来ています。年老いた母は,いつの間にか小さくなって,その日傘も小さく見えます。